設立から半世紀を越え、
当時のベンチャースピリットやぬくもりのある社風はそのままに、
エムエス製作所は今や世界5カ国に拠点を置く企業になりました。
これまでもこれからも、エムエス製作所の主役は、日本や世界の拠点で働くスタッフ一人ひとり。
時代とともに企業を取り巻く環境が変化する中で、今後ますます多様な人材が活躍する場が広がっていくはずです。
そこで私たちは、2026年1月1日、Make Startとして新たに歩み出し、
MSグループとしてもさらなる飛躍を図るために、目指す未来も一歩先を見つめます。
「Make Start」には「一歩踏み出す」「つねに物事を新しくはじめる」「ゼロからものづくりをはじめる」という想いが込められています。頭文字に「エムエス(MS)」を継承しながら、常に歩みをとめない私たちの姿勢を表現した社名です。
シンボルマークは、スチール(鉄)をモチーフとした図形の中にブランドの頭文字「M」と「S」を配置したデザインで、2つが重なり合い新しいアイデンティティをつくり出すことを表現しています。シンメトリーの図形は美しさやバランスに優れていることから「ものづくりのクオリティ」、「揺るぎない信頼」を象徴し、「新しい発見」、「目標の方向を指す」を表現したコンパス(羅針盤)や、日本伝統の遊びでもある折り紙をモチーフに「メイド・イン・ジャパン(Made in Japan)」を同時に表しています。ロゴタイプは、「エムエス(MS)」という愛称を受け継ぎ、加工技術を象徴した形状に繊細さ、強さ、美しさを表現しています。コーポレートカラーのディープブルーは、「信頼」「安定」「先進」等を表しています。
「ここに頼んだら何かおもしろそう」。そんな期待に応えたいと、日々、私たちはものづくりに向き合ってきました。技術力を磨き、ひとてまをかけて生み出した製品は高い評価をいただき、グローバルに活動を展開しています。これまで培った技術を活かし、自動車金型を中心としつつも、ゴルフクラブや馬具、医療機器、アウトドア用品の設計製作などブランド力を強化する新規事業にも挑戦しています。
振り返ればエムエス製作所の出発は、1971年(昭和46年)。迫田満志が個人経営からはじめた小さな会社でした。それでも名前の頭文字からとった社名には、大きな夢をもって事業を起ち上げた創業者の想いが込められていました。そのバトンを受け継いだ先代は、スタッフと力を合わせて事業拡大に邁進します。
そして設立から半世紀を越え、当時のベンチャースピリットやぬくもりのある社風はそのままに、エムエス製作所は今や世界5カ国に拠点を置く企業になりました。
今までもそうでしたが、エムエス製作所の主役は、日本や世界の拠点で働くスタッフ一人ひとりです。時代とともに企業を取り巻く環境が変化し、今後ますます多様な人材が活躍する場が広がっていくはずです。来たる未来を見据えると、一つの想いが強くわいてきました。そろそろ個人の名前をつけた社名から卒業し、新しい一歩を踏み出すときなのではないか。
そこで2023年、社名変更プロジェクトがスタートしました。
社内アンケートでは、エムエス製作所の強みや新しい社名に対するさまざまな意見が集まりました。その中で多くあがったのが、取引先の皆さまから愛称され、スタッフの間でも深く浸透している「エムエス」を尊重したいという声です。同時に海外でも通用する言葉であること、誰にでもわかりやすく、インパクトがあって、チャレンジするイメージのある名にしたいという意見も寄せられました。
こうした意見を大切に、まず決めたのは「エムエス(MS)」という愛称のアイデンティは受け継ぐことです。そして、海外にも通用し、みんなで新たなスタートを切る象徴にもなればと新社名「Make Start」を決定しました。
Make Startとして新たに歩み出すにあたり、MSグループとしてもさらなる飛躍を図るために、目指す未来も一歩先を見つめることにしました。これまでは「金型世界一のプロ集団」を目標としてきましたが、これからは産業の枠を超え、社会や世界へと視野を広げ、ものづくりの力をいかした貢献をしていきたいと思っています。例えば、地球環境や健康な暮らし、地域おこしの分野でも、私たちの力が発揮できることがあるはずです。
経済の拡大よりも社会や文化の豊かさを重視し、「ビッグ」よりも「グッド」な会社でありたい。その変わらぬ思いのもと、つながりを大切にしながら、私たちならではの発想力と技術力で常に挑戦し、みんなが幸せになる社会をカタチづくりたいと思っています。
新しい目標を胸に掲げて、Make Start。これからもみんなで一緒に、ものづくりをおもしろがりながら、新しい「エムエス(MS)」に向かって一歩を踏み出していきます。